私が昭和医科大の看護師職を受けて、落ちた話。

専門卒・3年目・都内中規模病院
先輩が辞めた日から、全部始まった。
正直に言う。
私が転職を本気で考え始めたのは、キャリアアップしたかったからじゃなかった。
尊敬していた先輩が、急に辞めた…
その先輩がいたから、しんどい夜勤も乗り越えられていた。わからないことを聞ける人がいるというだけで、どれだけ安心していたか。
先輩がいなくなった翌週、夜勤明けに更衣室でスマホを開いて、なんとなく検索した。
「大学病院 転職 専門卒」
最初は、ただの暇つぶしのつもりだった…
同期に置いてかれた気がした。
同期のAちゃんが、大学病院への転職を決めたと聞いた。
おめでとう、と言った。笑顔で。
でも更衣室を出た瞬間、泣きそうになった…
悔しかった! Aちゃんが憎いとかじゃない。スタートは一緒だったのに、気がついたら差がついていた気がして。
「受かれば、自分のレベルが証明される!」
今思えば、それだけが理由だった。給料とか、キャリアとか、そういうことをちゃんと考えていたわけじゃなかった。ただ、証明したかった。専門卒でも、ここに入れる人間だって。
親に看護師になると言ったとき「大学じゃないんだね」と言われたことが、ずっと引っかかっていた。大学病院に受かったら、あのときの選択は間違っていなかったと言えると思っていた。自分にも。親にも…
一人で調べ続けた。
体験談を読み漁った。合格した人の話は、なんか現実感がなかった。みんな優秀そうで、もともと大きい病院にいたとか、大卒だったとか…
だから逆に、落ちた人の話を探した。
「専門卒 大学病院 落ちた」
落ちた人の話のほうが「わかる」って思えた。自分が同じ失敗をしないための地図にしたかったのかもしれない。
でも調べれば調べるほど、怖くなった…
「専門卒は書類で落とされる」「3年目は中途半端と思われる」「大学病院は大卒しか取らない」
全部が刺さった! 受けてもいないのに、もう負けた気がしていた…
それでも、応募した! 誰にも言わなかった。職場にも、親にも、Aちゃんにも。もし落ちたら、知られたくなかった。
受けなければ傷つかない。でも受けなければ何も変わらない。その間でぐるぐるしながら、震える手でレターパックを投函した!
書類で落ちた。
結果は、一次書類で落ちた…
メールで通知が来た。夜勤の休憩中に、スタッフルームのソファで読んだ。
「誠に残念ながら…」
スマホを伏せて、天井を見た。
泣かなかった。泣けなかった… ただ、しばらくぼーっとしていた。
「やっぱり、無理だったのか…」
そう思った瞬間、怒りがわいてきた! 自分に対して。なんで書類だけで終わったのか。なんで対策をしなかったのか。なんで一人で抱えていたのか!
落ちた理由がわからないまま終わることが、一番しんどかった…
落ちた理由を、冷静に考えた。
1週間くらい経って、振り返り始めた。思い当たることがいくつかあった。
志望動機が薄かった。
昭和医科大を選んだ理由が「有名だから」「大きいから」以上のものがなかった。なぜここじゃないといけないのかを、ちゃんと言語化できていなかった…
スキルを「普通の看護師」としか書いていなかった。
中規模病院だからこそ経験した幅の広さや、少ない人数でまわしてきた経験を、全然書いていなかった! むしろ「大学病院じゃないから経験が少ない」という引け目が、文章ににじみ出ていた気がする…
誰にも見せなかった。
自分では気づけない穴が、絶対あったと思う。でも一人で抱えすぎた… 履歴書を誰かに見せることが、ただ怖かった…
次のチャンスを、ただ待っていた。
定期採用は翌年の春まで来ない…
でも、昭和医科大には欠員が出たときだけ募集される中途採用枠がある、という話をネットで読んだ。タイミングが合えば、定期採用を待たずに応募できるらしい!
それを知ってから、毎朝病院の採用ページを開くようになった。夜勤明け、日勤終わり、休みの日。スマホで採用ページを確認して、何もなければ閉じる… その繰り返しだった。
1ヶ月が過ぎた。2ヶ月が過ぎた…
そしてある朝、気がついた! 昨日まで「現在募集中の求人はありません」と表示されていたページに、中途採用の募集が出ていた。
書類受付期間を確認した…
残り3日だった!
間に合わなかった。
3日では書類が間に合わなかった…
正確に言うと、書類自体は3日あれば揃えられたかもしれない。でも前回落ちた理由がまだ解決されていないまま、同じ書類を急いで出しても、同じ結果になる気がした。それがわかっていたから、手が動かなかった…
採用ページを閉じた。スマホを置いて、しばらくぼーっとした…
毎朝チェックしていたのに、気づいたときには終わりに近かった。もし前日に見ていれば… もし誰かが教えてくれていれば… そういう「もし」が、頭の中をぐるぐるした。
一人で情報を追い続けることに、初めて限界を感じた瞬間だった…
エージェントに登録した。目的は、求人紹介じゃなかった。
その翌週、看護師専門のエージェントに登録した。ずっと迷っていた… 登録したら求人を押し付けられるんじゃないか? 転職を急かされるんじゃないか?
登録のとき、最初にそのまま伝えた。
「昭和医科大に絞っています。他の求人は今は要りません。欠員情報が出たときに教えてもらえれば、それだけでいいです。」
担当者の返答は、予想と違った!
「わかりました。それで構いません。ただ、情報をお届けするだけじゃなくて、書類の準備も一緒にやっておきませんか。欠員枠は書類受付が短いことが多いので、出たときにすぐ出せる状態にしておいたほうがいい。」
その言葉で、少し信用できると思った…
ここで一つ、大事なことを書いておきたい!
エージェント経由でも、公式サイトから直接応募しても、書類の選考基準は変わらない。病院側が見るのは、応募者本人の経験とスキルと志望動機だ。どこ経由で来たかではない!
つまりエージェントの本当の価値は、求人の紹介でも応募ルートの確保でもない。自分一人では気づけない書類の穴を、提出前に埋めてもらえること。それだけだ!
公式サイトから直接応募する場合でも、提出前に誰かに書類を見てもらえるなら、同じ効果は得られる。ただ私には、その「誰か」がいなかった… 職場の人には転職を知られたくなかったし、家族に見せるのも気まずかった。担当者は、私にとって初めて書類を見せられる「誰か」になった!
担当者に、初めて履歴書を見せた。
それまで誰にも見せなかった履歴書を、初めて人に送った… 返信が来るまでの時間が、妙に長く感じた。どんなことを言われるのか… やっぱりダメだと思われるのか… そういうことをずっと考えていた。
返信が来た!
「読みました。少し聞いてもいいですか。」
「今の病院を選んだのはなぜですか?」
「今の職場で、自分が一番成長できたと思う経験はなんですか?」
「昭和医科大で、具体的にどんな看護がしたいですか?」
全部、答えに詰まった…
志望動機を書いたつもりだったのに、これだけシンプルな質問に答えられなかった! 自分でも驚いた…
「答えにくいですよね… でも、この質問に答えられないまま書いた志望動機は、読んでいる側にも伝わらないんです。」
続きは、メールでお届けします!
担当者の言葉が、何かを変え始めた… その後、書類はどう変わったのか。中途枠の募集は来たのか。そして、結果はどうなったのか!
続きは登録メールでお届けします。営業の連絡は一切しません。読むだけでOKです。
この体験談は、実際の転職経験をもとに、本人の希望により匿名・一部脚色のうえ掲載しています。